https://twitter.com/girlmeetsNG/status/1696286919104061799最近アメリカに来た日本人に「さっきの発言は"I will"より"I'm going to"を使う方がいいよ」と文法警察っぽい指摘をしたら「ありがとうございます!でも色々考えると英語が出てこないので当面はwill一本足打法でいきたいと思います!」と堂々と宣言してて『あ、この子の英語は爆速で伸びる』って思った
— 山口慶明🇺🇸で何とか生きてる (@girlmeetsNG) August 28, 2023
このポストに対して、「それを言うなら『一本足打法』ではなく『一本槍』だろう」というコメントがあった。言われてみれば確かにおかしい。野球の打撃フォームと「一本槍」・「一辺倒」とは、何の関係もない。
だが、調べてみると、「一本足打法」を「一本槍」という意味で使う例が無数に見つかる。
https://twitter.com/citizen_dayo/status/1761227928355078570男が「女に養われたい!」と言うことは、「代アニ入って人気声優になりたい!」とか「ホストになりたい!」と同一線上にあるのよな。そんな一本足打法でホンマに大丈夫か?と思ってしまう
— しちずん3 (@citizen_dayo) February 24, 2024
https://twitter.com/mansaku_ikedo/status/1760689641181807020株価とGDPは全く別物なので、株価が過去最高値になろうが、今年は超絶緊縮財政の本予算なので、GDPが増える見込みは全く無いと思います。GDPの政府支出の項目も減るでしょう。本当に純輸出のインバウンド頼みです。インバウンド一本足打法の日本経済です。
— 池戸万作@政治経済評論家 (@mansaku_ikedo) February 22, 2024
https://twitter.com/Russell150m/status/1760649485741678631デビュー当時から読んでた
— 150 (@Russell150m) February 22, 2024
当時の芳文社は10年は連載しないと単行本を出さなかったので
トリコロは大英断だなーっと思った
創刊当時のきららはおそらく門井亜矢を旗艦にするつもりだったんだろうけど
実際はトリコロ一本足打法でしたね・・・
これは単なるネットスラングではない。その証拠に、先日、紙の新聞でこの表現が使われているのを見た。真面目な記事で飾り気もてらいもなしに使われていたくらいだから、すでに一般的な表現になっていると考えるべきだ。
実際、デジタル大辞泉はすでにこの用法を載せている。
「一本足打法」を「一本槍」の意味で使うようになったこと自体は不思議ではない。音が似ているからだ。よく槍玉に挙がる「すべからく」や「押っ取り刀」の誤用の同類だ。
さらに調べてみると、以下のように2007年の用例が見つかった。
経営も三越本店の一本足打法で、全国展開しているとはいえ、多くが赤字の小規模店舗。
Yahoo! 知恵袋 2007年8月
一方、2008年までのデータを収録したコーパスで検索してもこの用法は出てこない。「一本足打法」を「一本槍」という意味で使うことは、2007年時点で存在したものの、まだ一般的ではなかったと考えられる。
さて、新しい言葉や表現について調べていると、コーパスのデータの古さを実感する。
ほとんどのデータは2005年以前のもの。辛うじて、2005-2007年の教科書、2008年のブログと広報紙のデータが収録されているのみだ。2011年に完成したものだから仕方ないとはいえ、10年以上も更新なしというのはよろしくない。新しいデータを収めたコーパスがほしい。